2012年 07月 16日
TAGO-MAGO 東へ
写真を紹介しながら独り言をつぶやいてみたいと思います。
「佇まい」
青森南部を走っていたときに見かけた藁ぶき屋根の家ですが、何年何十年前までここで人が暮らしていたんでしょうね。岐阜の白川郷の合掌造りは大きくて迫力がありますが、画像の家から滲み出ている生活感がなんともいい感じでした。トタンのサビ具合や擦りガラスの雰囲気は映画のセットのようです。
ちなみにこの辺りは冬の最低気温がー15℃からー20℃ぐらいになるそうです。
「桑の実」
蚕が食べる桑の葉の木になる実で、洋食の世界ではマルベリーと呼ばれている果実です。
高知で言えばヤマモモのような存在で、庭や道路沿いで頻繁に見かけました。
「十和田湖」
20年ほど前、東京からヒッチハイクで東北を周ったときに一度来たことがあり、その時は釣りをしながらキャンプ生活を楽しみました。この日は小雨が降るような天気でしたが、晴れるととっても綺麗な場所です。
「奥入瀬渓谷」
十和田湖から流れている奥入瀬川が奥入瀬渓谷なんですが、落差の少ない平坦な渓相は関東以北ならでは。ここに座って南方熊楠や宮沢賢治を読んだらバッチリはまりそうですね。
「十和田市現代美術館」
美術館の前にある公園にいきなり草間弥生の作品群が現れ、
その隣には巨大なオブジェが
可愛い家と車が
お店が
派手な床が
ありました。
内部は写真撮影禁止なので写真はありませんが、すごく面白かったです。
現代美術や前衛芸術を見た時に感じる捉えようのない不思議さや、感想すら思いつかないモヤモヤした感覚が昔から好きで、旅先でも面白そうな美術館や博物館があれば必ず立ち寄ってきました。TAGO-MAGOは路上文化からも自然からも芸術からも「感受と感性」の影響を受けています。
「八戸館鼻岸壁朝市」
やはり市場へ行かなければ私の旅は始まりません(笑
八戸館鼻岸壁朝市は津波被害で中止されていましたが無事に復活していました。全長800mと言っても4列に並んでいるので、その規模の大きさは高知の日曜市の倍近くだと思います。出店者は約400店舗。
野菜や加工食品は勿論、骨董品や手作りの家具、中古車まで売っています。一番多いのは魚屋さんで、鮮魚、干物、珍味、中にはトラックの荷台に炭を熾して魚の串焼きを売っているお店もありました。
見ているだけで楽しくなります。
多種多様な出店があるので本当に面白かったです。
毎週日曜日に開催されているようなので今後青森に行くときも必ず日曜日をはさむことにします。
ふと思ったんですが、高知の日曜市って鮮魚や貝などを販売しているお店って殆どないですし、その場で魚や貝を焼いたり煮たりしているお店もないですよね。
こんなに魚が多い県なのにどうしてなんでしょうね…不思議です。
魚、貝、エビ、カニなどを自分で獲ってきて並べ、その横で料理もする「魚のTAGO-MAGO」なんてのもいいかも…(笑
つづく
*
この日の前日、親族の家の台所に積み上げられた地元新聞があったので何気に手に取り見ると
「マダラから基準値越えのセシウム」
と掲載されていました。
空はつながり、海は流れ、魚は泳ぎます。高知にも、沖縄にも、ハワイにも、アフリカにも。
被災地のサッカーボールがアラスカで発見され持ち主に返されたニュースは美談として報道され記憶に新しいと思いますが、流れ着いたのはサッカーボールだけではありません。
大阪に暮らす知り合いのミュージシャンにフランス人の友人からメールが来たそうです。その内容は
「何故まだ日本に住んでいるんだ?数秒で致死量に達する放射能が毎日垂れ流され空も海も水も汚染されていることを現実として受け止められないのか?家族みんなの偽装結婚の相手も家も仕事も何とかなるから今すぐこっちに来い。ドイツやスイスの友人もみんな心配しているし同じ考えだ。そんな危険な国から一秒でも早く離れろ」
というものだったそうです。
四国だから安全だとか、関東より北は危ないとか、そんな線引きは人それぞれで違うものであり、何が安全で、どこからが危険なのかなんて私は言えません。
道中
「福島の事故さえなかったら…」
という気持ちが消えることはなかったです。
**
本日のBGMはこれ!
「Sly & The Family Stone」
ん~心の隙間に効きますね、スライの声は!
by unsane001jp
| 2012-07-16 12:23
| 旅