東京仕入れ旅 2014 冬 プライベート編

(超個人的な内容ですので興味ある方だけ読んでください・・・)

今回の仕入れ旅は1時間刻みのスケジュールで都内を周ってきましたが、6時間だけプライベートの時間を作って昨年20年ぶりに再会したミュージシャン「MOOCHY」にディープな東京のアンダーグランドを案内してもらいました。
まずは代々木上原にあるモスクへ。

京都へ立派な建物を見に行くように、ゴスペルを聴きに教会へ行くように、お坊さんの説法を聞きに行くように、気軽な気持ちでモスクへ遊びに行ってきましたが、政治・経済・宗教・世界情勢となかなか濃厚な会話と貴重な体験をすることができました。



モスクの後は北沢にあるエジプト料理屋「デリシップ うちむら」へ。

もうね、このお店と女将さん最高です(笑


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食品添加物、化学調味料は一切使用しておらず、チキンカレーや大盛りの唐揚げが500円。
店主曰く

「肉屋だった実家を店にして家賃がいらないからこの値段でやっているんです」

とのこと。
味はどれも深みがあり、○○っぽいなんてイメージすら持てないほど独創的なんですが、決して食べ難いなんてことはなく、とても親しみのある万人受けする味でした。私の中では満点のエスニック料理でした。

色んな国で、国内の色んな場所で、エスニック料理を食べて来ましたが、ここ最近は肉や野菜をニンニクと炒めて「○○の素」的なソースを最後に絡めて出すよなお店が殆どなので少し淋しく感じていました。そんな即席エスニック料理やそれっぽい味付けも食べなれていない人にとってはモノ珍しい調味料や風味にエスニックな異国観を感じるのだと思いますが、食べなれた者にとっては「こんなんじゃないけどなぁ・・・」としか思えません。

エジプト・中東の料理も色々食べて来ましたが、ここのエジプト料理はエジプトという異国料理の独創性に日本人の奥さんの繊細さ(優しさ)が加わる事で「デリショップうちむら」ならではの味=表現になっているのではないでしょうか。

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とにかく美味しくて他では食べられない味のモノばかりですので東京へ行った際は電車でバスでタクシーで行く価値は十二分にあると思います。


お腹が膨れたので次の目的地、下高井戸のレコードショップ「トラスムンド」へ。
初めてのお店でしたが基本的にはレコードショップですが自分の好きなビデオや服や靴なども置いてあり、セレクトの内容はもちろんですがショップのあり方や想いにもシンパシーを感じました。

情報社会の現代では音楽一つにしても視聴して最安値のお店を探してスポット的に自分が求めているモノだけをチョイスして商品だけを合理的に買い結果的に得をした、みたいな風潮が主流になりつつありますが、それでは広がりは少なくなるし出会いも多様性も無くなってしまいます。お店は店主の趣味が反映されていて、その中で引っかかるものをお客さんが見つけたらそれに関連するモノや物語、もっと言えば文化や歴史まで広がるのが理想だと思います。だから店主は病的と思えるぐらい自分の世界観や商品に詳しくて絶対的な信用があってこその存在意義でもあると思います。良いと思った音楽とリンクしているアーティストやアルバムを教えてもらったり、ちょっと遠回りしたり寄り道したりして幅を広げ、どんなアーティストで何処からこの音楽が生まれ、その背景にはどんな文化や歴史があったのかを知ることで音楽だけの繋がりではなくもっと土着的なモノにまで意識が向くのが「好き」の「正しき道」だとも思います。それが「愛」だとも思います。

でも今は「最安値」 「何が・どれが・何処が一番得か」で商品を買うことがあまりにも普通になりすぎて、その振り分けに落とされたお店の存続は難しくなっています。私はamazonで1700円で売っているCDをいつもお世話になっている知り合いのお店で2000円出して買います。その差額300円が惜しくないわけでもお金を沢山持っているわけでもなく、その300円を別の形で節約するために遥か昔にタバコもアルコールも止め、昼ごはんを自前のおむすびで済ませることも苦にはなりません。これも私なりの「愛」だと思っています。
イオンやamazonやタワーレコードや無印やマックが提示している値段に、私と繋がりのあるお店が提示できる値段は負けてしまいますが、その差額や感謝や尊敬や美しさや喜びを「愛」に変えられる気持ちを私達は共有していると信じていますし、それが助け合いであり繋がりだと思ってます。大げさかも知れませんが、これがマジョリティーに対抗する「意識」でもあると思います。

「トラスムンド」とても強い愛を感じたお店でした。
(興味ある方はこのインタビューも読んでみて下さい)



レコードショップを後にMOOCHYの自宅へ太陽光発電を見学に。
まずはMOOCHYの紹介を。


J.A.K.A.M. JUZU a.k.a. MOOCHY
東京出身。10代からバンドとDJ両方の音楽活動を並行して始め、スケートボードで知り合ったメンバーで結成されたバンドEvilPowersMeの楽曲は、USAパスヘッドのレーベルからもリリースされる。DJとしては90年代中期、今や伝説化したパーティーRhythm Freaksのオーガナイズ及びレジデントDJとして一世を風靡し、瞬く間に国内外の巨大なフェスからアンダーグランドなパーティまで活動が展開される。 またBUFFALO DAUGHTERやBOREDOMSのリミックスやオリジナル音源 がGRAND ROYALやWARNERなどメジャー、SOUND CHANNELなどのインディー問わず様々なレーベルからリリースされる。その楽曲や存在そのものが様々な形で国内外に影響を与えた不定型バンドNXSのリーダーとしても活動を展開。その影響から発した電子音楽、インプロビゼーション、民族音楽、そしてあらゆるダンスミュージックを内包したソロ作品群は、日本各地に点在する志高きミュージシャン達のみならず、キューバ、ハワイ、ベトナム、ジャマイカ等世界各地のミュージシャン達とも録音され、新たなWorld Musicの指針として、自ら立ち上げたレーベルCROSSPOINT/PROCEPTIONなどから精力的にリリースされている。近年は音楽制作のみならず、映像作品、絵本や画集のプロデュース、また今昨年夏に11年ぶりに開催した野外PARTY,ONENESS CAMP"縄文と再生”を企画し全国で反響を呼ぶなど活動は多岐に渡る。



MOOCHYとは20年前に一緒にライブをしたり、私のバンドのレコード発売ライブに出演してもらったり、彼のバンドにゲストとして私が出演したりした仲でした。その後、私は海外へ渡り、MOOCHYはDJとして引っ張りだことなり国内はもちろん、世界中のパーティー・クラブシーンに呼ばれるようなアーティストに。
ストリート・アンダーグランドカルチャー全般に詳しく、民族、文学、社会、歴史、宗教、文化、世界情勢、政治経済などにも造詣が深くインテリジェンスが高く非常に鋭い男です。


MOOCHYは東京電力へ料金を払うことがどうしてもイヤだ、自分から脱原発をしたい、という強い気持ちから賃貸マンションの屋上へソーラーパネルを8枚並べ(大家さんの了解を経て)自室の電力は全て太陽発電にして生活しています。


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このパネルで発電した電力をベランダに並べた10個のバッテリーに蓄電し、このコントローラーで室内の電力へ。

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DJという仕事柄電気は必要不可欠なんですが部屋の電気は電球一つ、冷蔵庫もエアコンも止めて不便をパワーに変えて少ない電力で頑張っています。個人でできる脱原発であり都市型生活者の等身大のパーマカルチャーなのではないかと思います。

今回はあまり時間がなかったので技術面の詳しい話はできませんでしたが、私も大変興味あることなので追々詳しく触れて行きたいと思います。





終電が近くなったので駅まで送ってもらうついでにもう一軒ご機嫌なお店に連れて行ってもらいました。


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もうこの雰囲気だけでお店の楽しさが伝わってきますよね。
この日は韓国からのゲストDJがSKAやルーツレゲエをかけており、踊りながら食べて飲んで笑って楽しんでいました。壁にはフェラクティのポスター。これだけで私的に「ALL OK」なお店です。
店長は現在アフリカへレコードを探しに行って留守でしたが(笑)、次回来たときは朝まで遊んで行きたいと思いました。



今回訪れた「デリショップうちむら」 「トラスムンド」 「MOOCHY」 「baobab」からは多くのことを学びました。
みなさん世間や流行なんて無関係な世界観の中を逞しく進み、「自分の生き方」がちゃんと形になって表現されていて、その表現に人が集まり関連性が繋がり人と人とが高め合っている印象を受けました。


みんな住んでいる場所も表現方法も違いますが、見ている光は、触れている風は、感じている危機感は、同じなのではないでしょうか。
腐った政治や経済システムにめげないで、私たち一人ひとりが動いて少しでもいい社会をみんなで作りたいですね。


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本日のBGMはこれ!

「MOOCHY」




深いですね。
日本の民謡がこんなに斬新に。



こんなCD付きの絵本を作ったりもしています。
TAGO-MAGO実店舗を始めたらMOOCHY関連のモノを販売する予定ですので、今しばらくお待ちください。



男は熱くないとね。
ネット放送のMOOCHY特集です。時間の許す限りどーぞ。





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by unsane001jp | 2014-02-13 02:06 |