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記憶の片隅で

町を歩いていたり自転車で走っていると

「あっ!懐かしい」

「なにこれ?」

と思うものに出会います。
量産性や効率性が世の中を牛耳り、古くて非効率なものや頻度が多用でないものは街の景色から消え失せてしまうのも時間の問題だと思います。そして消えて無くなったものはいずれ人々の記憶からも消えてしまいます。

駅の裏がどんな風景だったか、ひろめ市場ができる前にあの場所に何があったか、みなさん覚えていますか?。
無くなってしまったものの記憶はぼんやりとしか捉えられず、二度と思い出せない記憶の片隅に追いやられ開かずの扉を閉められたような気分になるのは私だけではないと思います。

これを見たときも

「懐かしいなぁ~」

と思った数秒後には

「いつまであるのかなぁ、、、」

と少し哀しい気持ちになりました。



記憶の片隅で_b0195924_21355777.jpg



ゴミ入れですよね。
よく見るとすごく合理的にできていて前の板は上に引き抜けば外せるようになっておりゴミが回収された後に中を掃除しやすいようになっています。しかも中は前屈みに傾斜がついていて水洗いしたらちゃんと水捌けできるように作られているんですよね。上部の蓋は台風や強風時には取り外しできるようになっています。

写真を撮って蓋を開けたり中を覗き込んだりして、最終的には下から見上げたり撫でたりして、すっかり怪しい人物になっていました(笑)

見ていると温かな気持ちになりしばらく前から動けなくなり、同時に記憶の片隅に追いやられていた幼い頃の風景が浮かび上がり、思わず微笑みがこぼれました。

残したいですね。
by unsane001jp | 2013-04-09 21:08 | 日記